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第13回 日本グレトーナメント全国決勝大会レポート

投稿日:2016.02.25(木)

第13回日本グレトーナメント全国決勝大会

大阪グレトーナメントというネーミングで10回目まで行われ、日本グレトーナメントと名称をグレードアップして今年で3回目。両方を合せると13年目を迎える大会。
前年までは11月の第3週目に開催されていたが、今年からは12月開催とした。今年も全国各地の13の予選会場で勝ち抜いた選手と前年度のシード選手を加えた71名が和歌山県那智勝浦の磯へ集結。全国決勝大会が12月5~6日の2日間で行われた。
今回は幸運な好天に恵まれて勝浦の全ての磯(山成群島、オジャ浦の沖磯と湾内磯)を使っての競技が行うことが出来た。第1日目の1回戦と2回戦は1時間交代のともえ戦。1名欠席者があったので1組だけは2人対戦。
勝敗は試合時間内に釣り上げた規程寸法なしのグレのみの釣果10匹までの総重量で競うルール。
初戦は冷え込みの影響と潮の動きも緩慢でグレの喰いが今一で、各選手が規程の10匹を揃えるのに苦心したようだ。港へ戻って各選手が検量をするが、釣果無しの組もあり勝敗を決めるためジャンケンが行われた。1回戦を勝ち抜いた選手はまた心機一転、準備をして磯へ出向き2回戦に挑んだ。
1日目の2回戦の試合が終わって選手一同は「ホテル浦島」に移動。温泉で一日の疲れを流して各選手は6時半からの祝宴会へ参加した。2回戦の勝者のベスト8の選手たちと、ワイルドカードの選手(残念ながら2回戦で敗者になった全グループの2位の選手の内、釣果の占有率の高い選手)の4名を紹介。準々決勝は12名で競われる。その試合の組み合わせ番号抽選会がその場で行われた。引き続き準々決勝から決勝戦までのルール説明が行われ各選手全員のスピーチも行われ各選手は抱負を語った。また同時に、残念ながら敗者となった選手は、来年度の決勝大会のシード権をかけた釣り大会も併催されるのでルール説明も行われた。

準々決勝に駒を進めた選手、抽選番号順は以下の通り。
① 荒川 修一 選手(神奈川県・湘南釣塾)
② 乾 雅義 選手(大阪府・京阪グレ研)
③ 尾藤 友紀 選手(和歌山県・紀釣会)W
④ 池田 翔悟 選手(大阪府・青波会)
⑤ 上田 泰大 選手(京都府・京友磯釣クラブ)
⑥ 西 栄光 選手(神奈川県・湘南釣塾)W
⑦ 宮川 明 選手(大阪府・守口荒磯クラブ)W(前年3位)
⑧ 濱田 竜也 選手(大阪府・ぐれふぇすた)
⑨ 西 達也 選手(大阪府・礁友会)W
⑩ 生駒 浩史 選手(京都府・全西陣磯釣クラブ)
⑪ 妹尾 豊彦 選手(和歌山県・フリー)(前年4位)
⑫ 西 勲 選手(兵庫県・新大阪荒磯クラブ)
(抽選番号順)W印はワイルドカードで勝ち上がった選手。
バイキング形式の食事とドリンク飲み放題が好評。恒例になったお楽しみビンゴゲーム抽選会。
たくさんの商品が参加者全員に配られておおいに盛り上がった祝宴会だった。

2日目、準々決勝は試合時間2時間。4つの磯で三つ巴戦。

①~③の選手が中の島で対戦
神奈川県の荒川選手が7匹と苦戦、和歌山県の尾藤選手と大阪府の乾選手は共に10匹揃えて検量。尾藤選手が型で上回り600g差をつけて勝利した。

④~⑥の選手がシケ島で対戦
神奈川県の西栄光選手が5匹と大苦戦、本大会でも優勝経験のあり、先月行われたシマノジャパンカップファイナルで優勝した乗りに乗った強豪、京都府の上田選手と大阪府の池田選手の一騎打ちとなった。共に10匹揃えたが数で上回る上田選手だったが、最初の釣り座選択で迷いながらも池田選手が型で上回り760g差をつけて勝利した。

⑦~⑨の選手が伝五郎で対戦
良型グレが磯際で乱舞するが仕掛けには食いつかずの状況で各選手が苦戦する中、朝一の時合いで見事、良型をゲットした濱田選手が前年3位入賞の宮川名人と西達也選手に競り勝ち金星をあげた。

⑩~⑫の選手がラクダで対戦
各大会で活躍する有名トーナメンターの対戦のグループ。生駒選手が5匹と大苦戦する中、次々とグレを仕留めていきリミット達成し型でも妹尾選手が終盤までリードの展開だったが、最後のポイントで大きな30オーバー後半のグレをゲットした西勲選手が逆転勝利した。

準決勝戦は強豪の選手が次々と敗退する中、フレッシュな選手で行われた。試合はマンツーマンで2時間の勝負。
丸島で③尾藤選手と④池田選手が対戦
共に和歌山県釣連盟に所属する者同士の身内対戦となった。
お互い知り合う二人はメンタル面で少しでも有利に出ようと心理戦。尾藤選手がグレを釣れば「このグレは500gある」。池田選手もグレをタモ入れするなどして釣ったグレを大きく見せようと応酬した。しかし、どちらのポイントでも良型を引きずり出すことに成功した尾藤選手が3キロ超えの釣果で池田選手を圧倒して決勝進出を決めた。
福井の丸島で⑧濱田選手と⑫西選手が対戦
こちらもグレの釣り合いの勝負だったが48歳のベテランの西選手が良型を釣れば「こんなん釣れました~」と若干23歳の濱田選手にプレッシャーを与えつつ、ギャラリーもどっと沸かせる終始余裕な釣りを展開した。この試合はひと回り大きなグレを揃えた西選手が決勝進出を決めた。
最終の舞台は「ライオン島」。決勝戦は西側・3位決定戦は東側に分かれて前後半1時間で行う。
対戦前に握手を交わし記念撮影する。選手は引き締まったムードで試合に臨んだ。
決勝は尾藤選手と西選手。共に48歳同士のベテランのトーナメンター。どちらが勝っても初の表彰台となる対決だ。
また、ワイルドカードで勝ち上がりの選手が決勝の舞台で戦うのも尾藤選手が初めてだ。
前半は尾藤選手が沖に向かって右側の角、西選手は左側で共にポーターの手助けを受けながら準備をすすめる。
12時15分に審判がホイッスルを吹き、両選手が「お願いします」とお互いに一礼して試合開始。

遠投の釣りのスタイルの西選手とは逆に、2段ウキの尾藤選手。仕掛けは飛ばしウキに0号ウキをセットし30~40cm離して自作のカヤウキをセットした完全に浅棚狙いの仕掛け。狙いのポイントも竿2本前後を攻めて釣る。お互いどちらのポイントもコッパサイズが多い中でも若干型の良いのを釣るのは尾藤選手。少しではあるがリードしているように見えた。
1時間経過し、ポイントを入れ替わっても迷いのない同じテンポの釣り。まきエの撒き方には少しずつ変化を加えながら釣る尾藤選手。そのカヤウキが小さく沈んだ。少し待ってアワセたがスバリを引いた。大きくアタリが出るコッパとは明らかに違うアタリだ。素早くつけエをつけ直して再投入。まきエを仕掛けから50cm強ほど離して左にばらけさせながら打つと再びアタリウキが海中で静止。すかさず合わせた尾藤選手の竿が大きく曲がった。「ハリスが0.8号の細仕掛けなので無理ができなかった」と尾藤選手。2回も連続してグレに先手を取られて底のシモリに張り付かれたがこれは計算済みだったそうで焦らない冷静な判断、策を持っての釣りが功を奏して見事優勝を手繰り寄せる30cmオーバーのグレをタモに納めることができた。ギャラリーもその1匹に拍手を送る。尾藤選手はもう1匹欲しいと考え、狙いの棚を少し深めに取り直して狙う。連発するかと思われたがグレの活性が落ちてしまったのかアタリが遠のいてしまった。
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そのままの状況でホイッスルが吹かれて試合終了。運命の検量。2,190gで280g差をつけて尾藤友紀選手が初優勝を飾った。一方、3位決定戦。お互い20歳台の若い選手の勝負はどちらのポイントでも良型を次々とキャッチした池田選手が濱田選手を下した。池田選手は1回戦でグループ全員釣果なしだったが、ジャンケンで勝ち上がった選手の一人だった。実力は勿論、強運の持ち主であった。今大会はフレッシュな顔ぶれが勝ち上がるごとに釣技がハマっていく姿が多数見られた大会であった。
第14回日本グレトーナメントもここ那智勝浦が決勝の舞台。全国各地で熱い予選会が行われ
その勝者が集う全国決勝大会。また来年も熱戦が繰り広げられて大いに盛り上がることを期待したい。
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優勝
尾藤 友紀(和歌山県)

準優勝
西 勲(兵庫県)

3位
池田 翔悟(大阪府)

4位
濱田 竜也(大阪府)
(敬称略)
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▼ 主催 日本グレトーナメント実行委員会
▼ 後援 西日本磯釣協議会・大阪府磯釣連合会
▼ 渡船協力 清丸渡船☎0735(52)5574番。